データで見る向井拓海の置かれた現状の話
1222日。
これが何の日数かすぐにピンとくる方は、まずいないと思います。というか、私も調べて計算して知りましたので、知らなくても全く問題ございません。
1222日。
これは「向井拓海にボイスが実装されてから今日までの日数」です。
そして、それは同時に「ボイス実装から向井拓海にCINDERELLA MASTERのソロ曲が実装されなかった日数」でもあります。
2015年7月4日。アイドルマスターシンデレラガールズ内で配信されたコンテンツ「MAGIC HOUR」内において、向井拓海のボイスが初めて公開されました。
そして同月の31日に、満を持して向井拓海はボイス付きアイドルへと昇格を果たします。
2016年5月。前年の年末に発表され、衝撃をもたらした向井拓海が主役のコミカライズ告知。
その第1話が月刊少年チャンピオンに掲載されました。
ここまではまさに、順風満々と言って差支えないボイス実装後のスタートと言えました。
そしてそこから時は流れて2018年12月現在。向井拓海というアイドルを取り巻く環境がどう変化していったのか見ていきたいと思います。
【向井拓海の参加楽曲数】
・absolute nine(2015/07/29)…総選挙属性別上位3名ユニット曲
・純情midnight伝説(2016/05/31)…デレステオリジナルユニット曲
・virgin love(2017/11/08)…コミカライズ4巻特装版CD、ノーティギャルズユニット曲
・炎の華(2018/03/08)…コミカライズ5巻特装版CD、向井拓海ソロ曲
計、4曲。
2018年現在で、向井拓海参加した楽曲は4曲です。
そのうちの1つは総選挙ユニット曲だった「absolute nine」。その約1年後にはデレステ発のオリジナルユニット曲「純情midnight伝説」。
そしてそこから1年と6か月の歳月を経て発表された「virgin love」。ノーティギャルズのユニット曲として発表されたこの曲には、古参からのノーティギャルズファンもさぞ涙したことでしょう。
そこから4か月の期間を待って、ついに待望の初ソロ曲「炎の華」が発表されることになりました。
通してみると、1年に1曲のペースで楽曲に参加していたことがわかります。
では、このペースは速いのか遅いのか。同じ第4回シンデレラガール総選挙でボイスを獲得したパッションアイドル「相葉夕美」と比較してみましょう。
【相葉夕美の参加楽曲数】
・absolute nine(2015/07/29)…総選挙属性別上位3名ユニット曲
・lilac time(2016/03/02)…CINDERELLA MASTER044
・生存本能ヴァルキュリア(2016/04/30)…デレステオリジナルユニット曲
・きみにいっぱい(2016/06/15)…Passion jewerlies!003
・秋風に手を振って(2017/09/15)…MASTER SEASONS AUTUMN!
・Dreaming Star(2018/09/25)…シン劇ED「さよならアロハ」収録曲
・花のことば(2018/10/26)…STARLIGHT MASTER23「Twin☆くるっ★テール」収録曲
※カバー曲、全体汎用曲除外で集計、計7曲
同時期であり、かつ同じ総選挙でボイスが実装された相葉夕美。彼女が初参加した楽曲は向井拓海と同じ「absolute nine」。そこから1年後の3月に初のソロ曲「lilac time」をリリース。
そこからわずか1か月後にデレステ発のユニット・アインフェリアの一員として臨んだ「生存本能ヴァルキュリア」。さらに2か月後にはjewelriesの「きみにいっぱい」。まさにここまではマシンガンと呼べるペースで楽曲参加していました。
ここから小休止に入って2017年は1曲のみの参加にとどまります。そして翌2018年もほとんど動きはなかったのですが、9月10月と連続で楽曲参加。総計は7曲となりました。
ボイス実装からの期間は拓海と同じでありながら、ペースはそれを上回るものでした。
では、向井拓海よりも1年後に総選挙経由でボイス実装されたアイドルと比較した場合はどうなるでしょうか。
第5回シンデレラガール総選挙のパッション上位3名に入った「佐藤心」の参加楽曲を見ていきましょう。
【佐藤心の参加楽曲数】
・Take me☆Take you(2016/11/16)…総選挙属性別上位3名ユニット曲
・命燃やして恋せよ乙女(2016/12/31)…デレステオリジナルユニット曲
・SUN♡FLOWER(2017/06/06)…シンデレラガールズ劇場ED曲
・Happy_New_Yeah(2018/01/01)…デレステオリジナルユニット曲
・凸凹スピードスター(2018/07/31)…デレステオリジナルユニット曲
・CINDERELLA MASTER052~054(2019年3月予定)
計、6曲。
2016年の11月に総選挙ユニット曲「Take me☆Take you」でデビューを果たし、そこから1か月後の年の瀬にはデレステで初のユニット参加をする好調なスタート。
そこから翌年の6月、アニメ「シンデレラガールズ劇場」のED曲の「SUN♡FLOWER」への参戦を果たします。
さらに翌年の2018年にはデレステユニットに2曲参戦。そして先日の名古屋ライヴ1日目でCINDERELLA MASTERの発売が発表されたのは記憶に新しいですね。
向井拓海よりも1年後に、しかも同じシンデレラガール総選挙でボイスを獲得したアイドルと比較してもやはり向井拓海の参加楽曲数は下回ってしまいました。1年の差を埋めるどころか追い越されるという結果でした。
そして最後にもう一人、アニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」にてボイスが実装された「片桐早苗」と比較したいと思います。
【片桐早苗の参加楽曲数】
・can't stop!(2015/11/08)…CINDERELLA MASTER037
・きみにいっぱい(2016/06/15)…Passion jewerlies!003
・命燃やして恋せよ乙女(2016/12/31)…デレステオリジナルユニット曲
・モーレツ★世直しギルティ!(2017/05/19)…デレステオリジナルユニット曲
・SUN♡FLOWER(2017/06/06)…シンデレラガールズ劇場ED曲
・冬空プレシャス(2017/12/03)…MASTER SEASONS WINTER!
・踊りまくろ☆ダンシング・ナイト(2018/06/01)…STARLIGHT MASTER18収録曲
※カバー曲・全体汎用曲除外で集計、計7曲。
アニメ登場から間をおいて2015年の11月にソロデビュー。そこから約7か月後にjewelriesに参戦。その半年後にデレステオリジナルユニット・宵乙女でデレステユニットデビューしました。
そこから約5か月後にセクシーギルティのユニット曲「モーレツ★世直しギルティ!」を引っ提げて、デレステにギルティ旋風を巻き起こします。
そこからがまたマシンガン。1か月後にシン劇ED曲「SUN♡FLOWER」に前述の佐藤心とともに参加。年末の12月にはSEASONS WINTERの「冬空プレシャス」も歌いました。
そして半年後の6月、STARLIGHT MASTER18「モーレツ★世直しギルティ!」の収録曲の一つとして「踊りまくろ☆ダンシング・ナイト」を発表しました。
2015年2月7日の初実装から約3年と10か月で7曲。片桐早苗自身が総選挙ランカーでないこと、かつ総選挙ランカー相葉夕美と同じ楽曲数と考えるとかなりのペースだといえるでしょう。
以上、向井拓海を含めて4名のアイドルの参加楽曲数を見ていきましたが、ほかのメンバーと比較してもやはり向井拓海の楽曲参加ペースは遅いです。
それの一番の理由は冒頭にも挙げた「CINDERELLA MASTER」がもらえていないことでしょう。
第1回~第5回総選挙の属性別上位3名でCINDERELLA MASTERが発売されていないのは向井拓海だけです。拓海と同期でボイスを獲得したメンバーはおろか、あとからボイスが実装されたアイドルにも追い越されてしまっているのが実情です。コミカライズなどの特殊な期間を挟んでいるとはいえ、歪な状況を生んでしまっている原因のひとつと言ってよいでしょう。
そしてさらに第1回~第5回総選挙の属性別上位3名のアイドルのうち、参加楽曲数が最小(タイ記録)なのも向井拓海なのです。
向井拓海というアイドルを取り巻く環境は、2018年が終わろうとしている今もなお向かい風の状況です。この向かい風はいつ止むのでしょうか。それはだれにもわかりません。
ボイス実装アイドルとボイス未実装アイドルの間に生まれてしまった歪な状況。
その間とはまた別の場所に生まれた歪にとりこまれてしまったアイドルがいることを忘れないでください。